紀行文の部屋

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2度の骨折で人生変わった(エッセイ)

〜小学3年に始めた野球に熱中し中学でも迷うことなく野球部に入部した筆者であったがそこにはあまりに険しい道が待っていた…〜

 

 

腕がパキッと逝ってダランと垂れた。2018年9月初頭のことである。なんらかの異常は認められたが練習はなんとかこなし練習後にチームメイトとマクドナルドへ。するとハンバーガーが持ち上げられない!あっ、これやばいやつだ。ようやく事態の深刻さを理解し即病院。骨にヒビがはいっていた。夏合宿後痛みを抱えながら酷使されてきた腕が悲鳴を上げたのだった。その後12月までは腕の謹慎期間を味わい三角巾姿で無意味な声出しを担う羽目になる。これが1度目の骨折

 

クリスマス前、ようやく医師からGOサインが出たがあまりボールを投げる気にはなれなかった。投げ方など何も変えていないし根本的な解決には程遠い状況だったからである。というか周りに頼れる大人が存在しなかった。

 

年が明け、インフルエンザを祖父に移したりしながら正月を過ごす。1月10日(たしか)、遂にその時が来る。なんの前兆もなく腕が鳴り平衡感覚と右腕の感覚を失って地面に倒れこんだ。それから救急車で運ばれ病院で緊急患者の身なのに監督と5時間待たされ(5時間一切会話無し!)今度はパッキリ折れた全治1年単位の骨折と診断された。神はそこまでして野球を辞めさせたいらしい。手術をするまでは地獄のような時間だった。だが腕の手術と一緒に魂も取りかえられたのかもしれない。

 

術後は排尿もままならず学校に行ける状態にはなかったので僕は2ヶ月の不登校を経験することになる。この期間が僕を好転させた。「低学年の頃駅の時刻表集めてたなぁ」と何となく観たYouTubeから鉄道に没頭することになる。僕は神の教え通り野球部を退部することに決めた。その後の状況は記事の通りである。

 

 

あの時骨折していなかったら、鉄道趣味はもちろん楽しくもない野球部で髪と時間を搾取されていたと思うとゾッとする。退部したおかげで骨折前の100億倍楽しく有意義な時間過ごしてます

 

部活は楽しくないなら絶対にやらない方が良いと思う。義務感でやっていたが意味不明。まあ運動部に入ってよかった点もあるけれどそれはまた今度。